ふだん何気なく聴いているラジオですが、番組を作っているスタジオでは、ちょっと聴いただけでは解らない、なんだか怪しげな専門用語が飛び交っています。まじめな技術用語はもちろんのこと、パーソナリティーに茶々を入れるためだけに開発された(?)用語もあったりして、知っていると知らないとでは、ラジオの楽しみ方が100倍違ってくるのです。イケてる放送用語辞典では、そんな“怪しい専門用語”にスポットを当てて、ビシバシ紹介していきます。

サイン波
 放送機材を調整するときに使う信号のひとつ。正弦波。440Hz・1KHz・10KHzが良く使われる。
サウンドプロデューサー 番組制作に欠かせない、セイコー製ストップウオッチの商品名。通常のストップウオッチとして使えるほか、時刻表示、残時間表示、時間計算が出来る。番組構成を考える上で時間配分は重要な要素であるが、これさえあれば時間計算の負担から解放される。10キーで直接“3分45秒-2分30秒=”と入力すれば“1分15秒”と明確な答えをはじき出してくれるので、ディレクターの必需品となっている。
サウンドステッカー ジングルやSE(効果音)など、あたかもステッカーのごとく番組中に張り付ける“音素材”のこと。S.S.。
サンプラー 音をメモリーに取り込んで、自在に取り出すことが出来る機械。多くの機種ではボタンひとつで瞬時に音素材を取り出すことが出来るので、放送の現場でも良く用いられている。(注…てんぷらーではない。)

CM コマーシャル。まさに、民間放送局の命である。テレビでは15秒を1単位とするが、ラジオでは20秒が1単位である。
CD コンパクトディスク。8cm、または、12cmの光ディスクに、最大約74分程度のステレオ音楽を収録することが出来る。針ではなく、レーザー光線で音楽を読みとる。レコードと比較して音質が安定していて、どの曲でも瞬時に出せるので、放送の現場では、もはや中心的な存在といえる。
音素材の時間的長さ。「○○の尺は、4分12秒。」のように使う。
進行表 キューシート。
ジングル 番組中に挿入される短い音楽で、“番組名”や“パーソナリティー名”、“放送局名”などのフレーズが入っていることが多い。一般的には、番組中に場面転換が必要なときやCM前後に使われる。通常、いつでも出せるように準備してあり、CDが動作不良を起こした場合など、体勢を立て直すために使われることもある。まさに、「困ったときのジングル頼み」である。


無音になること。また、パーソナリティーが本来しゃべるべきタイミングで詰まり、妙な空白が生じること。結構、かっこわるい。
スタンバイ(STD-BY) 本来は“放送の準備状態にあること全般”のことであるが、とくに“すぐに放送できる体制”を指すことが多い。「交通、いつでも出せるようにスタンバイしておいて!」などのように使う。
対義語)オンエア
スポンサー 民間放送局にとってのお客様。まさに、神様的存在である。スポンサーは放送局の電波を時間単位で買って番組を放送するので、スポンサーが「No!」と言えば、番組の存続さえも危うくなることがある。反面、スポンサーに気に入られた番組は制作費のUPが期待でき、番組として出来ることの幅も広くなる。
スポット

CMを放送するひとつの形態。番組を丸ごと売るのではなく、コマーシャルの時間を「1本いくら」でバラ売りすること。また、そのCM。

対義語)タイム

制作
放送局を大きく分けると、番組を“作るチーム”と“売るチーム”とに分けることが出来る。このとき、番組を“作るチーム”が制作である。職人気質の人間が多く、必ずしも“売れる番組”を作るとは限らないので、“売るチーム”との連携でバランスを取っている。
せっぱ詰まって・・・ どすこいてじま特有の番組制作の方法。たとえば、Blueberry Projectでは、洋楽の新譜をアメリカから直輸入しているが、通常、その到着日は、木曜の夜。本来、洋楽以外の選曲はいつでもいいはずだが、このタイミングに合わせて、すべての選曲を一気に行おうとする技法。建前は「時間短縮」だが、いろんなことがおして、結果としてこのタイミングになっていることが多い。(注…スタッフのみんな、マネするなよ。)
選曲 音楽番組の命。選曲が良い番組は、番組の色や方向性をきちんと保ちつつ、聴いているものを飽きさせない“新鮮さ”がある。明らかに相反するこの二つを押さえてこそ、敏腕ディレクターといえるのである。

素材
ナレーション・曲・ジングルなど、番組を構成している部品のこと。また、MDや6ミリ、DATなど録音メディアそのものを指す場合もある。
ソース ニュースソース、ニュース元、取材源。なにかを放送するにあたって、「どこの情報か」ということは、きわめて重要な要素である。公式情報なのか、独自取材なのか、関係者筋なのか、その出所によって、信頼性が大きく変化してしまう。社会的にインパクトのあるニュースの場合、取材源の秘匿が守られる環境作りも重要であり、そのバランスにより、報道の真価が問われることになる。

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